2011年
11月12日更新


「さようなら原発全国集会」に6万人
狭山裁判の再審求め、熊谷で全国交流会
第48回護憲大会開く

2011年 11月12日更新



 

東京・明治公園を埋め尽くした脱原発社会を求める市民、労働者
=9月19日

 東電福島第一原発事故から半年余りが経過した9月19日、東京・明治公園で「さようなら原発 5万人集会」が開かれ、目標を上回る6万人が参加しました。会場は全国から駆けつけた参加者で開始前から立錐の余地なく埋まり、埼玉からもタテ、ヨコ合わせて1000人以上の参加がありましたが、大結集で正確な数を集約することができない状況でした。
 集会では呼びかけ人の大江健三郎さん(作家)らが次々とマイクを握り、市民の力で政治を動かし、脱原発を実現することを力強く訴えました。
 集会終了後、参加者は渋谷、原宿、新宿の3コースに分かれてデモ行進しましたが、1コース2万人前後のデモ行進だったため先頭が出発してから最後の出発まで3時間近くを要しました。
 集会の大成功を力に、「1000万署名」の達成をはじめ、脱原発社会の実現をめざしていこうではありませんか。 (発言など集会の詳細についてはフォーラム平和・人権・環境のホームページを参照してください)
 また19日の全国集会の前日18日に、市民グループが主催してさいたま市民会館うらわでは「脱原発を考える埼玉県民のつどい」、大宮・山丸公園では「さようなら原発 市民パレードinさいたま」がそれぞれ開かれました。いずれも200人近くの市民が参加し、脱原発社会の実現を訴えました。




 

全国交流会で歓迎のあいさつを述べる山下県共闘議長(県平和センター議長)
=10月19日、熊谷市で


 06年5月に第3次再審請求を申し立ててから5年半が経過しようとしていますが、狭山闘争は重要な局面を迎えています。
 09年9月から始まった東京高裁、東京高検、狭山弁護団による三者協議はこれまでに8回開かれ、昨年5月には一部の証拠開示が実現しました。しかし、弁護団が求める血痕反応検査報告書など重要な証拠の開示に検察側は「不見当」と回答、応じていません。この間の経過は殺害現場を裏付けるものが「自白」以外に何もないことを浮かびあがらせています。次回の三者協議は12月に予定されていますが、検察側が追いつめられていることは明らかです。
 こうしたなかで部落解放関東甲信越ブロック共闘連絡会議は第12回総会と交流会を9月29日に日光市で開きました。
 また部落解放共闘第28回全国交流会と部落解放地方共闘全国連絡会議第28回総会が10月19日と20日の2日間、熊谷市で開かれ、中央団体や各府県共闘の代表約100人が参加しました。交流会には石川一雄さんが妻早智子さんと参加し、「次回の三者協議までに裁判所が決定を出してくると思うが、12月が生死を決する時となるだろう。協力をお願いしたい」とアピールしました。なお山下弘之県共闘議長(県平和センター議長)が歓迎のあいさつを述べました。


 

 



 

 

『生命の尊厳』をテーマに開かれた護憲大会
=11月4日、山形市で

 フォーラム平和・人権・環境(代表、江橋崇法政大学教授ら3氏)を中心とした実行委員会が主催する第48回護憲大会が11月4日から3日間、山形市で開かれました。今年の大会は正式名称が「震災から考える、『人間の安全保障』で『生命の尊厳』を 憲法理念の実現をめざす第四八回大会」とされたことに見られるように、3月11日の東日本大震災と東京電力福島第一原発事故で著しく侵害されている「生きる権利」に焦点が当てられました。
 4日午後、山形市で開かれた開会総会には全国から2,500人が参加。シンポジウムは震災・原発事故の被災と「国策」のもとに犠牲を強いられている沖縄問題を合わせて討議されました。   
 5日は分科会やフィールドワーク、6日は閉会総会がもたれ、平和憲法を護り、活かす活動を強化していくことを確認しました。 (大会の詳細はフォーラム平和・人権・環境のホームページを参照してください)


 


 



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