2008・8/2更新


県原爆死没者慰霊式
県平和行進に180人
米原子力空母横須賀母港化反対集会に1万5千人
柏崎刈羽原発を廃炉に
原爆症訴訟訴訟を支援しよう
部落解放県共闘総会開く

県原爆死没者慰霊式であいさつする浪江議長 =7月27日


  原水禁世界大会実行委員会(委員長;市川定夫原水禁国民会議議長)が呼びかける「非核平和行進」が7月26日に実施されました。
  行進の前段にはさいたま市民会館おおみやで180人が参加して「反核非核交流会」が開かれ、被爆者の証言に耳を傾けるとともに、関連する取り組みについて報告を受けました。

被爆体験を語る堀田シズエさん = 7月26日


  浪江議長と日森文尋社民党県連合代表(衆院議員)のあいさつに続いて広島で被爆した県原爆被害者協議会副会長の堀田シヅエさん(88)が証言。被爆当時の生々しい状況についてふれるとともに、「自分のひ孫が白血病になり、私の被爆のためではないかとショックを受けた」と語ったうえで、「県内には2,300人の被爆者がいるが、私のように語り部として活動しているのは30人程度にすぎない。差別を恐れているからだ」と現状を明らかにするとともに、支援を訴えました。
 交流会ではさらに第15回ヒロシマに学ぶ埼玉子ども代表団や第21回反核平和の火リレー、原爆絵画展の取り組みについて報告を受けました。
 参加者は引き続いて大宮駅周辺約2kmを平和行進し、道行く人に反核平和を訴えました。

反核平和を訴え大宮駅周辺を平和行進 =7月26日


  米原子力空母の横須賀母港化に反対する全国集会が7月19日に開かれ、目標を大きく超える1万5千人が母港化阻止へ気勢をあげました。県内からもバス5台をはじめ300人余りが参加しました。
 梅雨明けの炎天下のもと、会場の横須賀ヴェルニー公園には昼前から続々と参加者がつめかけ、開会の2時には身動きもとれない結集となりました。
 福山平和フォーラム事務局長や福島社民党党首らのあいさつに続いて横須賀の住民投票条例を制定させる会の呉東共同代表らがアピール。その後、米軍基地に向け行進しましたが、最後の部隊が出発するまでに2時間を要しました。
 なお前日の18日には東京・夢の島にある第5福竜丸展示会前で集会を開いた後、六郷土手までの約10`を平和行進しました。

米海軍横須賀基地に向け抗議のシュプレヒコール =7月19日


  新潟県中越沖地震から1年が経過しましたが、全7基が運転停止中の東京電力柏崎刈羽原発の再稼働に反対する全国集会が6月28日、新潟県柏崎市で開かれ、埼玉平和センターの代表を含む約1,000人が参加しました。
 集会後、市内を行進し、原発の廃炉を訴えました。


  全国で原爆症の認定を求める集団訴訟が提訴されていますが、長崎地裁に続いて大阪地裁でも原告が勝訴し、国側は10連敗となりました。
 さいたま地裁で争っている中野久司さん(故人)の口頭弁論は7月30日で10回を数え、大詰めを迎えています。厚生労働省は今年5月になって中野さんを原爆症として認定しましたが、あくまで「政策の変更によるもので、従来の主張は撤回しない」との立場を変えていません。つまりこれまでの被爆者行政の反省にたった認定ではないのです。日本被団協をはじめとする被爆者団体や被爆者は国の認定制度の抜本的改正を求めています。
 こうした情勢のもとで原爆症認定集団訴訟を支援する埼玉の会の第3回総会が6月20日に、また7月27日にはさいたま市の別所沼公園で県原爆被害者協議会が主催して第23回埼玉県原爆死没者慰霊式がそれぞれ開かれました。慰霊式では浪江福治県平和センター議長もあいさつしました。


  部落解放埼玉県共闘会議(議長、浪江福治県平和センター議長)の第20回総会が6月13日夜、さいたま市で開かれ、狭山再審闘争勝利や人権政策確立を柱とした活動計画を採択しました。 
 総会には約50人が参加、08年度の活動方針案を採択するとともに、浪江議長−長竹弘事務局長(県平和センター事務局長)を先頭とする執行部を再選しました。
 また第2部では狭山再審弁護団に新たに加わった指宿昭一弁護士が「日本の再審事件と狭山事件」と題して講演しました。

 

 




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